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【虎の巻】6日間プログラム詳細実践手法

プログラム実践マニュアル 対象読者:ファシリテーター、運営メンバー

はじめに:この資料の位置づけと使い方

本資料は、官民共創プラットフォーム「つなげる30人」の6日間プログラムを実際に運営するファシリテーターや運営メンバーのために、各日の実践手法の詳細、タイムテーブル、準備物、声かけ例、トラブル対処法を網羅した実践マニュアル(虎の巻)です。

✓ 構成と掲載内容

Day1〜Day6の各日について、「目標状態」「タイムテーブル」「準備物チェックリスト」「実践手法詳細」「ファシリテーターの声かけ例」「トラブル対処法」を網羅しています。

⏱ 時間配分の想定

各日の時間配分は、全体の時間として最低限確保していただきたい3時間の場合を標準想定としています。地域の状況や会場条件に応じて4時間〜5時間等へ柔軟に拡張可能です。

! 実践に臨む心得:「守破離」の「守」としての出発点

この資料に書かれている手法は唯一の「正解」ではなく、実践を始めるための「出発点」です。「守破離」の「守」にあたります。現場の参加者の熱量、地域の課題感、当日の空気感に応じて、恐れずに柔軟に調整してください。

1
Day 1 Program

オリエンテーション/想い・課題の共有

目標状態

参加者全員が「街の同級生」としての一体感を感じ、「この30人でなら面白いことができそうだ」という期待を抱いている状態

Day1 タイムテーブル(3時間想定)

時間 項目 内容 準備物
30分 サークル状チェックイン 自己紹介(1人1分) 椅子30脚、名札、タイマー
10分 ペア対話 傾聴練習 なし
40分 フィッシュボール 3ラウンド対話 トーキングオブジェクト
70分 ワールドカフェ 3ラウンド+全体共有 テーブル7台、模造紙、ペン
30分 チェックアウト Good & New による振り返り なし(宿題提示)

Day1 準備物チェックリスト

会場設営

  • □ 椅子30脚(サークル状配置用・机不要)
  • □ テーブル6台(ワールドカフェ用、4〜5人掛け)
  • □ ホワイトボードまたはプロジェクター(進行説明用)

配布物

  • □ 名札30個(首掛けタイプ推奨)
  • □ メモ用紙30セット
  • □ ペン30本(三菱鉛筆 水性ペン プロッキーツイン推奨)
  • □ A4用紙60枚(ワールドカフェ用)

ファシリテーション道具

  • □ トーキングオブジェクト1個(ぬいぐるみ、ボール、木製オブジェクト等)
  • □ タイマー1個(ファシリテーター手元用)
  • □ 模造紙7枚(テーブルごと)

実践手法1:サークル状チェックイン

目的:声を発し場を「自分ごと」にする

会場配置:椅子を円形に並べ、全員が互いの顔を見られる配置にします。机は使用しません。円の中央には何も置かず、開かれた空間を保ちます。30人であれば、直径約8〜10メートルの円が目安です。円形配置は「対等な関係」を可視化するための意図的な選択です。

共有する内容(1人1分):

  1. 名前/呼んでほしいニックネーム
  2. 所属組織
  3. 参加動機(なぜこのプログラムに参加しようと思ったか)
  4. この場への期待

進め方の手順:

  1. ファシリテーターが最初に自己紹介を行い、雰囲気を作る
  2. 時計回りまたは反時計回りで順番に一人ずつ発言
  3. 全員に「気になったキーワードをメモしてください」と促す
  4. 全員が終わったら、ファシリテーターが印象に残った言葉を2〜3個拾い上げて全体に共有

ファシリテーターの声かけ例

開始時:「簡単な自己紹介から始めましょう。名前、所属、参加動機を1人1分程度で共有します。正式な挨拶でなく、隣の人に話すような気軽さでお願いします」

進行中:「ゆっくりで大丈夫です。思いついたことからどうぞ」

終了時:印象的な言葉を2〜3個拾い上げて全体に共有します。

ポイント・注意点:

  • 1分を大きく超える人がいても、最初は柔らかく見守る(厳密に遮ると場が硬くなる)
  • 発言を強制しない。短い一言でも問題ないことを事前に伝える
  • 通常業務から切り替えられていない参加者もいるため、急かさない

よくあるトラブルと対処法:

トラブル1: 発言時間が大幅に超過する人がいる
→ 対処法: 1人目から厳密に遮ると場が硬くなるため、最初の数名は柔軟に見守る。3分を超える場合は「残りの方もいますので、続きは休憩時間に」と優しく促す。

トラブル2: 緊張して何も話せない人がいる
→ 対処法: 「短い一言でも大丈夫です」と事前に伝える。それでも話せない場合は「名前と所属だけでも教えてください」と最小限に軽減し、無理に話させない。

トラブル3: 時間が全体で大幅にオーバーしそう
→ 対処法: 20人を超えた時点で、残りの方に「1人30秒程度で簡潔にお願いします」と声をかける。次のワークの時間を5分短縮して調整。

実践手法2:ペア対話(10分)

目的:1対1で想いを深掘りし傾聴を育てる

背景と目的:サークル状チェックインでは話しきれなかった想いを、二人きりで向き合うことで深掘りします。「なぜ自分はここにいるのか」という問いに向き合い、心理的安全性の土台を作ります。

ペアの組み方:異なるセクターの参加者同士でペアを組みます(企業×行政、行政×NPO、NPO×企業)。初回のDay1では心理的負荷を抑えるため「番号方式(1と16、2と17のように離れた番号同士)」がスムーズです。セクター別方式や、時間がなければ隣同士でも構いません。

1. 過去:
「今の仕事を始めたきっかけは?」
2. 現在:
「仕事で一番やりがいを感じるのは?」
3. 未来:
「このプログラムを通じてどんな自分になりたいか?」

時間配分(計10分):説明2分 → A→B: 2分(Bは聴くのみ) → B→A: 2分(Aは聴くのみ) → 自由対話: 2分

ファシリテーターの声かけ例

「10分間、二人で対話します。まず一方が2分話し、もう一方は聴くことに集中してください。番号が若い方から開始します」「2分経過しました。役割を交代してください」「残り2分です。自由に質問し合ってください」「終了です。全体共有はしません。心の中に残ったことを大切にしてください」

ポイント・注意点:

  • 沈黙を恐れない: 途中で沈黙が生まれても、考えを整理している時間として肯定する。
  • メモは取らない: 聴き手は相手の目を見て聴くことに集中します。メモを取ると相手が構えてしまいます。
  • ペア替え不可: 話しにくさも含めて学びです。ペアの組み替えは行いません。
  • 内容を全体共有しない: 二人だけの空間で話したことは二人だけのものとして尊重します。

実践手法3:フィッシュボール(40分)

目的:「聴く」「話す」を自分で選ぶ

会場配置と基本ルール:内側の円に椅子4脚(うち1席は常に空席、机不要)、外側の円に椅子26脚を二重円形に配置します。全員が中央を向きます。中央のトーキングオブジェクトを持っている人のみ発言でき、話し終えたら次の人に渡すか中央に戻します。沈黙も許容します。外側から内側の空席へはいつでも自由に移動でき、話し終えたら外側へ戻ります(移動は完全自由で強制しません)。

Round問いの内容主語時間
Round 1皆さんの自己紹介を聞いて感じた事・印象に残った事は?他者各ラウンド
約10〜12分
Round 2この30人がつながる事で拡がりそうだな、と感じた未来の可能性は?未来
Round 3現時点で今期、取り扱ったら面白そうなテーマは?(無責任でOK)私たち

狙い: Round 1で他者を通じて自分を語る → Round 2で未来像を自由に語る → Round 3で一体感を醸成

よくあるトラブルと対処法:

トラブル1: 内側の円に誰も入らず、沈黙が長く続く
→ 対処法: ファシリテーター自身が内側に入って話し始める。「では私から...」と自然に場を開く。1人が話し始めれば、他の参加者も入りやすくなる。

トラブル2: 同じ人ばかりが内側で話し続ける
→ 対処法: 「いろいろな方の声を聴きたいので、一度外側から聴いてみませんか」と優しく促す。強制ではなく提案として伝える。

トラブル3: トーキングオブジェクトを持ったまま長時間話し続ける
→ 対処法: 3分を超えたら「ありがとうございます。他の方も待っていますので、続きは後ほど」と時間を区切る。タイムキーパーの役割を明確にしておく。

実践手法4:ワールドカフェ(70分)

目的:テーブル移動でアイデアを育てる

会場配置:4〜5人が座れる丸テーブルを6〜7台配置。模造紙を敷きカラーペンを用意します。キーワードや絵を模造紙に自由に書き込みます。カフェのような雰囲気を出すためBGMを小さく流すことも効果的です。各テーブルに「テーブルオーナー(1名継続滞在)」と「旅人(テーブル移動)」の役割を作ります。

Round問いの内容主語移動時間
Round 1「つなげる30人」の場で現時点で、自分がチャレンジしたい事は?自分なし20分
Round 2「つなげる30人」の場で現時点で、この30人メンバー全員とチャレンジしたい事は?私たちオーナー1名残し他は移動20分
Round 3「つなげる30人」の場で現時点で、共有できそうな自組織のリソースは?自組織元のテーブルに戻る20分

全体共有(10分):各テーブル代表者が1〜2分で共有。詳細報告は不要で、他テーブルへの好奇心を促す程度で十分です。

ファシリテーターの声かけ例

「カフェのような雰囲気で自由に対話してください。模造紙には綺麗にまとめる必要はなく、キーワードや落書きを自由に書いてください」「テーブルオーナーを1名決め、他の方はまだ話したことのない人がいるテーブルへ移動してください」「元のテーブルに戻り、自組織のリソースを持ち寄って可能性を探りましょう」

よくあるトラブルと対処法:

トラブル1: テーブル移動時に特定のテーブルに人が集中してしまう
→ 対処法: 「まだ話したことのない人がいるテーブルに行ってみてください」と声をかける。極端に偏った場合は、「このテーブルは定員オーバーなので、他のテーブルへ」と誘導する。

トラブル2: テーブルオーナーが前のラウンドの内容をうまく伝えられない
→ 対処法: 「完璧に要約する必要はありません。印象に残ったキーワードだけでも伝えてください」と事前に伝える。模造紙を見せながら話すことを推奨。

トラブル3: 一部のテーブルで対話が盛り上がらず、沈黙が続く
→ 対処法: ファシリテーターがそのテーブルに近づき、「どんな話が出ていますか?」と問いかける。無理に話させず、「考える時間も大切」と肯定する。

実践手法5:チェックアウト(Good & New / 30分)

目的:学びと気づきを言葉にして閉じる

始まりと同じようにサークル状に座り、全員が一言ずつ発言します。ありがちな抽象的な感想(「気づきがありました」等)を防ぐため、「Good & New」フレームを活用します。

Good: 今日のプログラムで最も良かったこと
「NPOの方と普段話せない話ができた」「模造紙に絵を描いて楽しかった」
New: 初めて知ったこと・新発見
「自分と同じ悩みを持つ人がこんなにいた」「行政の方の熱意を初めて知った」

次回Day2に向けた宿題の提示:

「自分が『つなげる30人』の中で取り組みたいテーマや掲げたい課題について考えてくる」
提出は不要ですが、Day2のチェックイン時に各自が発表します。日常の移動時間や生活の中で自分の中にある想いと向き合う時間こそが、Day2への大切な準備になります。

ポイント・注意点:

  • 30人が1分ずつ話すと30分かかるため、時間は余裕を持っておく。
  • 「あまりGoodが思いつかなかった」という正直な発言も尊重する。
  • 解散を急がず、自由に立ち話ができる余韻の時間を5〜10分設ける。
2
Day 2 Program

チームビルディングの実践手法

目標状態

複数のテーマに基づくチーム(概ね4〜6チーム)が生まれ、それぞれのチーム内で信頼関係がさらに構築される状態

Day2 タイムテーブル(3時間想定)

時間 項目 内容 準備物
30分 チェックイン+テーマ発表 やりたいテーマ発表(1人1分) A4用紙、ペン
30分 オープンスペース(OST) 自由対話(ファシリテーター不介入) なし
30分 マグネットテーブル 自己組織的なチーム形成 A4用紙、水性ペン
60分 チーム内対話 想いの共有・原体験・結成ストーリー・チーム名・企画ブレスト 模造紙、ペン
30分 チェックアウト チーム発表・振り返り・日程調整 なし

Day2 準備物チェックリスト

会場設営

  • □ 椅子30脚(サークル状配置用)
  • □ 自由に移動できる広いスペース(OST用)
  • □ ホワイトボードまたはプロジェクター

配布物

  • □ A4用紙90枚(チェックイン30+マグネット30+チーム30)
  • □ 水性ペン30本

チームワーク用

  • □ 模造紙10枚(チーム数分+予備)
  • □ 水性ペン30本

実践手法1:サークル状チェックイン + やりたいテーマ発表

目的:取り組みたいテーマの明確化と共有

進め方の手順:

  1. Day2の位置付けを説明(5分):全体の流れを共有。「今日はチームを作る日です。でも、ファシリテーターが決めるのではなく、皆さん自身が選ぶ日です」と伝えます。
  2. A4用紙とペンを配布:全員に白紙のA4用紙とペンを配布。
  3. 3分間の個人ワーク:「取り組みたいテーマや掲げたい課題」を書きます。完璧な文章不要でキーワードでもOK。
  4. 1人1分で発表(30分):サークル状のまま順番に発表。他の参加者は気になるキーワードをメモします。

ポイント・注意点:

  • 1人1分は目安。厳密に遮らず柔軟に見守る(30人全員が2分話すと60分かかるため適宜促す)。
  • 宿題で考えてきたテーマと違っても構わない。「考えている間に変わりました」を肯定する。
  • 「地域活性化」などの抽象的なテーマも受け入れる(後のワークで具体化されます)。

実践手法2:オープンスペーステクノロジー(OST / 30分)

目的:計画的偶発性(プランド・ハップンスタンス)

発表後、30分間完全に場を開放します。誰と話すか、何を話すか、どこにいるか、すべてを参加者自身が決めます。ファシリテーターは何も仕切らず見守ることに徹します。

ファシリテーターの声かけ例と心得

「これから30分間、完全に自由な時間を取ります。話したい人と話す、一人で考える、外に出る、すべて自由です。ファシリテーターは何もしません。30分後にまた席に戻ってください」

「何もしない」を貫く:介入したい衝動を抑え、自己組織化を信じる。1人で座っている参加者がいても、考えを整理している時間として尊重し無理に声をかけない。事務的な質問(トイレの場所等)以外、「何を話せばいいですか?」には「自由に決めてください」と答えます。

OSTでよく見られる光景:

似たテーマ同士で熱く語り合う/全く異なるテーマの人が共通点を発見する/1人で窓の外を眺めながら整理する/外に出て散歩しながら対話する/ホワイトボードに図を描き始める。どの光景も参加者の主体性の表れです。

実践手法3:マグネットテーブル(30分)

目的:高い自己納得感を持ったチーム形成

磁石が引き合うように同じテーマや想いを持つ人が自然と集まるワークです。ファシリテーターがチームを決めてはいけません。「自分で選んだ」という自己納得感こそが、プロジェクト完走の原動力になります。

  1. サークル状に戻る(2分): 再び全員で着席し、白紙A4用紙とペンを配布。
  2. テーマの再確認(3分): 今チャレンジしたいテーマを大きく紙に書く(OSTを経て変わっていてもOK)。
  3. クイック発表(10分): 1人10秒程度で紙に書いたテーマを読み上げる(議論・質問はせず聴くのみ)。
  4. 立ち歩いてチーム形成(5分): 自由に歩き、似たテーマや気になる人のもとへ集まる。4〜6人のグループ形成を見守る。
  5. チームの確定(5分): 決まったチームから着席。未決定者には個別に「どのチームが気になりますか?」と聞く。

よくあるトラブルと対処法:

トラブル1: チームが大きくなりすぎる(8人以上)
→ 「大きすぎると動きにくいかもしれません。テーマを少し分けることもできますよ」と提案する。ただし強制はせず本人の意思を尊重。

トラブル2: 誰も集まらないテーマがある
→ 「他のチームで話を聞いてみますか?」と提案するか、「一人でも進めたいですか?」と確認する。本人の意思を最優先。

トラブル3: 複数のチームで迷っている人
→ 「両方に顔を出してもいいですよ」と柔軟に関わることを認める。

実践手法4:チーム内対話と全体共有(75分)

相互理解・アイデンティティ形成

原体験の共有(20分)

なぜそのテーマに関心を持つに至ったのか。上手に話すことより素直に話すことを重視。テーマオーナーの熱量を確認します。

チーム結成ストーリー(15分)

セクターの垣根を越えて集まった希少性を認識し、大雑把で構わないのでチームの「らしさ」を表現するストーリーを作ります。

チーム名のブレスト(15分)

1人3案まで出し合い、多数決ではなく「いいとこ取り」で決定。決まらなければ(仮)でも問題ありません。

企画ブレスト・ドット投票(25分)

10分で10個アイデアを出し、投票でTOP3を選ぶ。質より「共にアイデアを出し合う楽しさ」を優先します。

発表(30分):各チームがチーム名、結成ストーリー、アイデアTOP3を共有。1人1人が付箋に感想を書いて渡し合い知恵の交流を促進します。

グループ毎のチェックアウト(20分)の3ラウンド:

  • Round 1(感想共有):チーム内で一人ひとりが今日の感想を共有。
  • Round 2(オープンセッション日程調整):Day4のオープンセッション日程(約2ヶ月後)をチームの都合優先で決定。長くても2時間程度、ゲスト最大10人、リアルまたはオンライン推奨(ハイブリッドは運営コストが高く対話に集中できないため非推奨)。
  • Round 3(スレッド作成):LINEやSlackなどのグループスレッドをその場で立ち上げる。

※ Day2終了後、特段の宿題はありません。会議の必要もありません(親睦の任意会食はOK)。

3
Day 3 Program

オープンセッション準備の実践手法

目標状態

各チームがオープンセッションの「開催目的」「共に考えたい問い」「お招きしたいステークホルダー」を明確にし、セッション設計シートに落とし込んでいる状態

Day3 タイムテーブル(3時間想定)

時間 項目 内容 準備物
20分 チェックイン Day2からの変化を共有 なし
30分 概要説明 オープンセッション開催の理由と意義 資料、プロジェクター
70分 チームワーク1 設計シート作成 設計シート、ペン
30分 チームワーク2 招待者リスト作成 A4用紙
30分 チェックアウト 全体共有・フィードバック・振り返り なし

Day3 準備物チェックリスト

会場設営

  • □ チームごとのテーブル(4〜6チーム分)
  • □ プロジェクターまたはホワイトボード
  • □ 十分な広さの作業スペース

配布物

  • □ セッション設計シート(チーム数分+予備)
  • □ 説明資料(参加者人数分)
  • □ A4用紙60枚+ペン30本

道具

  • □ タイマー1個
  • □ 模造紙(チーム数分+予備)

オープンセッションを開催する5つの理由(意義の腹落ち)

1. 判断材料を増やす

ステークホルダーの状況・考えを知り、企画判断の確固たる材料を得る。

2. 早期に応援者を作る

早期の対話で応援者・理解者を獲得し、後出しの批判・否定を防ぐ。

3. 問いを立てる力を養う

多様な立場がワクワク話したくなる良質な「問い」を設計する力を身につける。

4. チームの関係性を深める

企画・招待・運営の協働を通じてチーム内の結束と役割分担を深める。

5. 企画の解像度を上げる

頭の中のアイデアを地域の現実のステークホルダーにぶつけることで、企画の輪郭を鮮明にする。

実践手法3:ステークホルダー洗い出しと設計シート作成

Day4の設計図づくり

ステークホルダーの洗い出し:スケジュールや共感可否は考えず具体名を出し合います。「当事者」「専門家・実践者」「異なる視点」「意外な組み合わせ」の4つの視点からリストアップします。

シートに記載する6項目:

  • オープンセッションのタイトル:魅力的で親しみやすい名前
  • 開催目的:何のためにこの場を開くのか
  • 一緒に考えたい問い:対話の中心となる核心の問い
  • 招待したいステークホルダー(具体名):関係者の具体名
  • セッションの流れ(タイムライン):当日の進行表
  • 期待する成果:セッション後に得たい状態
最重要ポイント:ファシリテーター不在の自律会議やチャットだけでは合意形成が難しいため、Day3のワーク時間内にチーム内のゆるやかな合意形成を完了させておくことが肝要です。

実践手法4:全体共有とチェックアウト

フィードバックと役割分担

全体共有・フィードバック(30分):各チームの設計シートを全体に共有。「この問いは面白い!という共感」「こういう人も招いたら?という提案」「ここが具体的だと分かりやすいという改善点」を交換します。

チェックアウト(20分):今日の感想を共有し、オープンセッションまでの役割分担(招待連絡は誰が?資料作成は誰が?当日の進行は誰が?次回ミーティング日程)を明確に整理します。

4
Day 4 Program

オープンセッション実施

目標状態

各チームがステークホルダーとの対話を通じて「自分事化(当事者意識の芽生え)」と「アクションへの意欲」を獲得している状態

Day4 タイムテーブル例(90分開催モデル)

時間項目内容
10分全体オリエンテーション本日の流れと心構え
20分問いの共有チーム紹介と問いの提示
50分対話ステークホルダーとの自由対話
10分チェックアウト感想と気づきの共有

Day4 準備物チェックリスト

  • □ チームごとの個別会場(4〜6会場)
  • □ テーブル・椅子(各会場10〜15人分)
  • □ ホワイトボードまたは模造紙10枚+カラーペン30本
  • □ オープンセッション記録シート、A4用紙60枚
  • □ タイマー(各チーム用)
  • □ お茶・飲み物&名札(ステークホルダー用)

実践手法1:オープンセッションの基本構成(60〜120分)

ステークホルダーとの共創対話
  1. 1. オープニングトーク(10分): チームメンバーからの挨拶とセッションの目的説明。
  2. 2. チーム紹介(10分): 「私たちはどういうチームか?」結成ストーリーと集まった経緯を語る。
  3. 3. 問いの提示(5分): 「なぜ皆さんをお招きし、何を期待しているか?」核心の問いを投げかける。
  4. 4. 対話(40〜80分): 自由な対話。ファシリテーターは聴くことに徹し、参加者同士の対話を促す。
  5. 5. チェックアウト(10分): 参加者全員から一言ずつ感想をもらい、気づきを共有。
「人」と「問い」で決まる: 司会技術より、準備した人と問いを信じる。
聴くことに徹する: 自説の主張ではなく、ステークホルダーの声に耳を傾ける。
混乱を恐れない: 多様な視点の交錯こそが企画の輪郭を明確にします。

実践手法2 & 3:観察ポイントとセッション後の振り返り

変化の兆候と心得

言葉の変化

「私として」から「私たちとして」へ変化。組織リソースを「使えるかも」ではなく「使いたい」と意欲的に表現する。

行動の変化

黙っていた参加者が急に発言し始める。遠慮していた人が自発的に前に出て対話に身を乗り出す。

雰囲気の変化

セッション後の飲み会などで急に打ち解け、自然と次のアクションについて語り合い始める。

セッション後の振り返りの注意点:

真剣すぎる振り返りは避ける:反省会モードに入ると前向きなエネルギーが消失します。本格的な振り返りはDay5で行い、当日は軽い打ち上げを推奨します。「何を学んだか」より「どう感じたか」の感情を大切に労い合いましょう。

5
Day 5 Program

企画立案の実践手法

目標状態

オープンセッションでの気づきを踏まえて、具体的なプロジェクト企画とDay6までに実施する「小さなアクション」が決まっている状態

Day5 タイムテーブル(3時間想定)

時間 項目 内容 準備物
15分オリエンテーション本日のゴール共有なし
45分ワールドカフェ他チームの体験共有テーブル、模造紙
30分チーム内対話1ビジョンステートメント作成A4用紙
30分チーム内対話2企画立案(フェーズ分け・リソース)企画シート
20分チーム内対話3小さなアクション決定A4用紙
20分全体共有各チーム発表プロジェクター
20分チェックアウト振り返りとNext Actionなし

Day5 準備物チェックリスト

会場設営

  • □ ワールドカフェ用テーブル7台(4〜5人掛け)
  • □ チーム作業用テーブル(チーム数分)
  • □ プロジェクターまたはホワイトボード

配布物

  • □ 企画立案シート(チーム数分+予備)
  • □ ビジョンステートメントシート(チーム数分)
  • □ A4用紙90枚+ペン30本

道具

  • □ 模造紙10枚(ワールドカフェ用)
  • □ カラーペン30本
  • □ タイマー1個

実践手法1 & 2:ワールドカフェ & ビジョン・企画立案

学び合いとビジョン策定

ワールドカフェで他チームの体験を共有(45分):

ラウンド1(体験を語る:ステークホルダー、対話内容、気づき)→ ラウンド2(シャッフル:ホスト1名残し他は移動)→ ラウンド3(元に戻り他テーブルの情報を共有)。評価ではなくポジティブな「学び合い」の雰囲気を保ちます。

ビジョンステートメントの作成:

  • 短く、覚えやすい(1〜2文程度)
  • 具体的なイメージが湧く
  • チームメンバー全員が共感できる
  • ステークホルダーの声が反映されている

例:「地域の高齢者が孤立せず楽しく暮らせる街をつくる」「若者が地元に戻りたくなる仕事と出会いの場を生み出す」

フェーズごとの企画立案:短期・中期・長期(10年後・5年後のイメージ共有で十分)。詳細に作り込みすぎず完璧主義を防ぎます。過去の事例やOB紹介も有効です。

実践手法3:小さなアクションを決める

Day6に向けた最初の一歩

「小さなアクション」の5箇条(必須条件):

1. 1ヶ月以内
2. コスト不要
3. チームのみ
4. 低リスク
5. 成果が可視化

ブレインストーミングの4大ルール(30分):

①質より量 ②批判禁止(「難しい」は後回し) ③自由奔放(突飛な案歓迎) ④便乗歓迎(人の案に乗っかる)

具体例:セッションで出会った人に再訪する / プロジェクト用SNSで発信する / 対象の地域を歩いて写真を撮る / 10人にミニアンケートを聞く

決定と役割分担(20分):投票で上位3つ程度に絞り込み、実施可能性をチェック。「○○さんにお願いする」ではなく、「自分がやる」と手を挙げる人がいる状態で役割を決定します。

6
Day 6 Program

アクション宣言発表会

目標状態

各チームが「小さなアクション」の成果を発表し、今後のプロジェクト継続への意欲と仲間とのつながりを確認している状態

Day6 準備物チェックリスト

会場設営

  • □ 全体会場(30人+ゲスト収容)
  • □ プロジェクターまたは大型モニター
  • □ マイク(スピーカー付き)

配布物

  • □ 発表資料テンプレート(事前配布)
  • □ 付箋紙(3色×30セット)

発表用道具

  • □ タイマー(発表時間管理用)
  • □ ベル(時間お知らせ用)

その他

  • □ 修了証(参加者人数分)
  • □ 記念撮影用カメラ

実践手法1 & 2:リハーサル & アクション宣言発表会

プレゼン大会ではなく宣言の場

リハーサルと相互フィードバック:本番前に1チーム10分程度でリハーサル。良かった点を先に伝え、「ここが具体的だと伝わりやすい」等の提案、専門用語の指摘、時間配分をアドバイスします。

本番発表会の形式(1チーム約10分 + 質疑・コメント10〜15分):

  1. チーム名とメンバー紹介
  2. プロジェクトのビジョン(どんな未来を実現したいか)
  3. 小さなアクションの報告(何をやったか、どんな気づきがあったか)
  4. 今後の展開(次に何をするか、どんな協力が欲しいか)

付箋フィードバック(応援の場):

感想・アイデア・応援メッセージを3色の付箋に記入し手渡します。批判ではなく共感と応援を中心に会場全体を温かく包みます。

ファシリテーターの公平な姿勢:

大きなアクションを起こしたチームも、小さな一歩だったチームも、等しく「行動を起こした勇気」を称賛し拍手を促します。

🌱

実践手法3:チェックアウトとプログラムの継続

Day1と同じように30人全員でサークル状に座ります。1人1分で6日間を通じた変化や出会い、これからの想いを言葉にします。

ファシリテーターが贈る最後のメッセージ

「このプログラムは、今日で終わりますが、皆さんのプロジェクトは、ここからが本当のスタートです。

完璧な企画を作る必要はありません。小さな一歩を積み重ねていくこと。困ったときは、この30人の仲間に相談すること。そして何より、楽しみながら続けること。それが、『つなげる30人』の本質です。
皆さんの活動を、これからも応援しています」
1. OB・OGコミュニティ: 定期報告会や交流会で刺激し合う関係を維持。
2. チームプロジェクト継続: 各自のペースで活動を社会実装へと進める。
3. 新たな越境コラボ: 異なるチーム同士や外部を巻き込んで拡張する。
★
Post-Program Roadmap

Day6終了後のフォローアップ

事務局による伴走ロードマップ

1ヶ月後

活動状況の確認と個別サポート

各チームの活動進捗状況をヒアリングし、初動のつまずきや課題に対して必要な助言・個別支援を行います。

3ヶ月後

中間報告会(リユニオン)

全員で再び集合し、各チームの現在の進捗や直面している課題を共有し合い、プロジェクトを再加速させます。

6ヶ月〜1年後

成果報告会と次期への接続

地域社会への実装成果を広く地域へ報告・発信するとともに、次世代(次期つなげる30人)へとバトンを継承します。

地域での立ち上げ・運営のご相談

一般社団法人つなげる30人では、各地域でのプログラム導入、ファシリテーター育成研修、立ち上げ準備から伴走支援までサポートしています。お気軽にご相談ください。